毎年7万羽以上飛来するマガンの休憩地
美唄市の西側、石狩川にほど近い大富地区にある約30haの沼。
この沼は宮島沼と呼ばれ、マガンの日本最北の寄留地として有名になりました。
ラムサール条約湿地として登録されています。
ここでは、毎年春と秋にマガンの渡りが見られることで人気があります。
映像でしか見た事ありませんが、マガンが空一面に広がる光景はとても見応えがあります。
沼のほとりには駐車場が整備されており、環境省の宮島沼 水鳥・湿地センターがあります。
マガンの飛来数、飛び立ちやねぐら入りの時間などの最新情報をチェックすることができます。
ブラインドと観察小屋。
センターから見て沼の右手にはブラインドと観察小屋が設置されています。
壁にかけられた黒板には、マガンの飛来数が記載されています。
毎日かなり数が変動しているのがわかります。
アクセス、駐車場
宮島沼には、100台以上停められそうな広い駐車場があります。
山羊の雁太(がんた)
牛ではなく、山羊だそうです。
センターのすぐ隣で見守っています。
2017年5月4日訪問
美唄の東名公園に行った帰り道、2017年5月4日の夕方に訪問しました。
掲示板を見ると、今年のマガン飛来数はなんと8万5千羽を超えたとか!
例年よりも多いようです。
宮島沼でマガンが見られるのは、例年3月下旬から5月上旬の間。
数日前までは沼一面にマガンが広がっていたそうですが、訪れた日はすでに1000羽程度に減ってしまってました。
いなくなるときは一気にいなくなるのですね。
ホームページ「宮島沼日記」によると、5月2日の渡りはかなり見応えがあったようです。
ダイナミックな飛び立ちの風景を見るには、朝4時には到着している必要があります。
沼で休憩中のマガン。上空ではトビが2羽獲物を狙っています。
夕方、いきなり飛び立ったマガンたち。
餌を求めて周辺の田んぼに食事に行ったのでしょうか。それとも何かに驚いて逃げたのか。
彼らがロシアへ旅立つ日はもう間もなくです。
見られた野鳥
[2017/05/04]マガン、トビ、ツグミ、カワラヒワ、アオジ、マガモ、ムクドリ
ふゆみずたんぼ
ここでは、マガンと人間が共生する様々な取り組みが行われているそうです。
宮島沼は21世紀に入った頃から透明度、水位ともに低下。水質の悪化が目立つようになります。
そこで良質な環境を取り戻そうとして始められたのが、「ふゆみずたんぼ」という冬にも水田に水を張る農法です。
一般的な水田は、毎年秋になると水を抜き、翌年の田植え直前まで土地を乾かします。そうすることで農作業がしやすくなり、水を抜かれて死滅した生物が肥料となります。
一方の「ふゆみずたんぽ」は、冬の間にも水を張ることでたくさんの生き物の生息地になり、イトミミズやミジンコなどの活動によって水質を浄化してもらい、良質な水田環境に整えます。
日本最大のマガン越冬地として知られる宮城県の蕪栗沼(かぶくりぬま)周辺での実績があり、環境に配慮した農法として注目されています。
宮島沼周辺をこの「ふゆみずたんぼ」とすることで、地下水位の増加、栄養分の流入を防ぐことが期待できます。
また、こうしてできたお米が「えぞの雁米」として販売されています。
美味しく、しかも環境に優しいということで人気があるそうです。
夕焼けに映えるトビ【宮島沼】
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2017年5月
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